「八日目の蝉」読みました

店長の木村です。

今日は、本の紹介です。

八日目の蝉

「八日目の蝉」

映画も公開されているのでご存じの方も多いのでは

不倫相手の赤ちゃんを誘拐

そして、3年間逃亡の後、逮捕

誘拐された子どもは成長して

妻子ある男の子どもを身ごもり・・・

誰も幸せになれないようなお話しです。玄関横

でも、最後に逃亡した3年間が

本当の親子でなくとも

親と子として、

幸せな時間を過ごしたことに

気付くのですね。

この小説の半分以上が

逃亡生活を詳細に書いているのは

そのためです。

救いにならないような救いがそこにあり

ほのかな感動を呼び起こすでしょう。

なかなか読みごたえがありました。

逃亡生活が、うまく行き過ぎたり玄関看板

男性像の書き方が偏っていたり

と、細かな欠点はありますが

丁寧な描写が、それを補っています。

これなら、映画も見てみたいと思いました。

それでは、また教室でお会いしましょう。

コメント

映画は見てないんですね。
ワイドショーで紹介をしてましたよ。
私としては理解しにくい部分もありましたが、考えさせられる内容だとおもいました。
これは誘拐してなんだけど昔は赤ちゃんの取り違えなんかがあり 育ての親と生みの親という なんとも複雑な関係に 私ならどうするんだろうって考えた事があります。
ただ 答えはいまだに出ておりませんが・・・。

2011年6月15日 2:30 PM | okei

okeiさん、コメントありがとうございます。

誘拐された家庭が、たとえ赤ちゃんが戻ってきても

元に戻るはずがないんですよね。

結局、誘拐された子どもにとって

幸せだったのは、本当の母でなくても

母として生きてくれた女性との時間だったわけです。

それが、かけがえのない時間であったことを

お互いが気付くところが感動的です。

正しいことをして、そうなったわけではないので

決して許されるわけではないでしょう。

ただ、救われてほしいと思います。

そんなお話でした。

それでは、またコメントをお待ちしております。

2011年6月15日 3:46 PM | tencho

コメントの投稿

コメントを投稿するにはログインしてください。

トラックバックURL: http://maxsakae.jp/wp2/wp-trackback.php?p=2177